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はや夢見月

・ここ遠軽も少しは雪解けの時期となり、梅、桜が待ち遠しい時候となりました。故人に不義理を果たして妄語を並べる輩もいれば、世話になったと縁者一同と共に見えないものへ義理をきちんと果たす方々、実に果報を改めて痛感する月でもありました。

さて、先だって諸用で訪れた京都も大分春めいており、北野天満宮では梅が満開となっておりました。老舗も伝統技術との融合や脱却が求められる中で、それでもやはり京都、奈良の伝統技術のレベルの高さにはいつも脱帽もの。大学1年から様々に京に通う中で、どの伝統工藝者、老舗も共通しているのは、「ぶれない意識の高さと謙虚な大らかさ」。そういった方々と接することは実に楽しく、資をもらう。無形を継ぐことへの苦労、そこから生まれる心の豊かさ。先ほどの話でいえば、前者か後者か。限られた同じ時間軸、間違いなく後者が善果。目に見えないものへの謙虚さ、配慮は決して無礙にしてはならない。

 ※「鍾馗さん」:道教に基づく魔除け神。瓦の制作会作品作品

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