古風を重んじ
令和七年十一月十五日より二十四日まで竪義という修行が京都ございました。修行という括りより、学僧の口頭試問になりますか。精義者という出題論議に対する審査役、問題を出す者、教義的解釈を受験者的な竪者が応え、論評をする註記者にて行われる問答形式の関門行でありました。久方ぶりに再会する有志一同に懐かしさを覚えると同時に、自己研鑽の真剣な時間でもありました。有名な薬師寺さんの竪義がありますが、同じように智山派でも不定期で行われます。この関門と灌頂阿闍梨を経ないと紫衣の着用は認められません。久しぶりに緊張もしましたが、何とかクリアということで。
二十四日結願の夜では、朋友のお別れ会にも参会できました。各界の著名人もおりましたが、どなたも「いつも、今が一番輝く人たち」でありました。やはり京、縁あった者への礼節は決して欠かしません。故人の遺言でもあり、そうあるべき姿勢と捉えて新たに精進しようと思える濃い十一月でありました。
温故知新。目に見えないものを大切にする地域、人は長く伸びますな。











