遠軽地区 無縁物故者供養法要
去る8月20日、当山において毎年夏季に執り行われます、無縁物故者供養法要(遠軽地区民生児童委員連絡協議会主催)を勤修致しました。小雨の中、各機関の皆様方に御参集いただきまして、縁薄く儚くも旅立った方々のご回向をさせていただきました。近隣の7カ町村の精霊を、毎年当山が代表してこの時期にご回向しております。年々、縁なき仏という区別にならずに済むよう社会福祉関係、各行政の方々のご尽力には、誠に頭が下がる思いであります。
骨肉薄く儚い仏とはいえ、昨今縁者があってもお参りも無い仏方が多数いらっしゃいます。そうした昨今の流れからすると、毎年こうして御有志一同が参会し、回向することは果たして有縁の仏とされる方々よりも有縁であるかもしれません。
豊かさ、合理性重視の代償として、忍耐や目に見えないものへの畏怖や感謝を忘れてしまった方が増えました。大の大人ですら、挨拶もできない時代です。この波を変えることは相当の天才でなければ困難でしょう。どの時代の歴史には、変革の時期には英雄が現れました。そろそろ登場していただかなければ、と切に思われます。