ひな祭り
「ひな人形 七段飾り」
(遠軽町内 御篤信奉納)
本日より当山では、春の彼岸明け(3月24日)までひな人形をお飾りしております。最近では、中々ひな壇に触れる機会が少なくなっていると聞きます。端午の節句(5月5日)と併せて、未来の宝の幸せを願う大切な風俗の一つであります。お子様方の除災招福を願ってお祀りしております。どうぞお子様と共にご来山下さい。
小さい頃(小生出身の長野では)、近所の女の子達が家のひな壇を飾った後、近くの川に紙人形のような物を流していたように記憶しております。
桃の節句は、中国の習慣を由来とし、三月最初の巳の日に、自分の身代わりに紙の人形を流し、災難や病気を避けるために祈ったのが起源とされています。この人形が飾り雛となり、今日の雛人形の原型となりました。雛人形は人の形代を取ったもので、昔は親が子供の幸せを願い、子供の身代わりとして疫や災いを乗せて水に流しました。(流し雛)
そこから子供が少しでも健やかに育つよう、幸せを掴めるようにと願って祭ったのが「ひな祭り」になりました。
ひな祭りは、ひな人形と桃の花を飾って、雛あられや菱餅を供え、白酒を飲みながらお寿司などを食べて楽しむお祭りです。年に一回、生まれてきた女の子の健やかな成長を祝う年中行事なのです。
ちなみに、3月3日を過ぎても雛人形を片付けないと、嫁にいき遅れるなどは全くの根拠のない言い伝えです。空気が乾いた、からっと晴れた日に片付けましょう。