司馬観

・大阪豊中への研修後、定番の御礼参りへ。大学から数えれば27年間。京での滞在は必ず東寺へ参ってから、物事を始めることにしてきました。朝6時であっても、とにかく東寺から各方面へ向かうルーティンをよく続けれたものよと思う。いつもは限られた時間の中で講堂、本堂、御影堂と決まったコース。今回ふと見渡してみると何気ない立札、かつて同じことを成さっていた偉人を発見し勝手に気分も高まる。なぜか昔からこの平安の遺構と風景に懐かしさと心の拠り所を感じ、骨もここの砂利に埋もれることも望みます。「司馬観」、鋭い観察眼と表現力を培った土壌はこうした歴史の温根があるからこそ。久しぶりに歴史の教科書を読み返し、記憶力の低下に愕然としながらも、動ける内にもっと日本各地の歴史の風景に接してみたいものです。

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